安くて良い物。。。

アメブロをやめてからは、
何かしらの検索で引っかかって、僕のブログに辿り着かれる方の割合が増えたようですが、、、

前もそうだったんだろうけど、アメブロだから何となく来ちゃいましたって人がいたからね…って、見てる人が減ってるやん!てのは、、、

 

僕は美容師だから、美容に関しての記事が多いんだけど、

当たり前だよね…その他の僕のことなんかどうでもイイ(笑)

 

で、その検索ワードに、結構出てくるのが、

「安くて良いノンシリコンシャンプー」やら、

「市販シャンプーおすすめ」

とか、

まぁ、そういう類のものが多いんですね。

 

先日の記事【貴方の価値は、お幾ら??】で、物の価値とか適正価格の事について書いたんだけど、

僕の価値観で言えば、

【安くて良い物】は、この世に存在しない!!

と、思っています。

【安い割りには、まぁ良い物】

【この値段にしては、中々だね!】

なら、あるかもね。

 

安い物に、作り手の拘りってのは、中々結びつかないね。。。

 

 

tenbin

 

やっぱり、高いモノには高い理由が、

安い物には安い理由がある。

 

同じ物を企業努力で少しでも安く!という話は、ここでは関係無い事とします

 

だから、ここで言う【良い物】ってのは、どの価値観で言っているのか??

で、全然変わるよね。

基準がそもそも何処なのか??っていう。

 

なので、ここでは単なる価格で比べようと思います。

 

例えば、シャンプー。

一般的に売れている、所謂【市販のシャンプー】

550ml ¥700前後(安売り店で買えば、もっと安い)

 

【売れてるノンシリコンシャンプー】

500ml ¥1000前後(これもネットで安く売っている所アリ)

 

割と安い美容室専売品とされているシャンプー

300ml ¥1500位(この辺りが最低ラインで、もっと高い物が多い)

 

【市販のシャンプー】と美容室で売っているシャンプー。

約4倍くらいの価格差がある。

トリートメントとセットで考えると、美容師室専売品のトリートメントは、

300ml  ¥3000位なので、

もっと価格差は開くかな。。。

 

先ず、ここで大切なのは、

本当に良い物を使いたいのか?

良い物を使っている気がしている、自分に満足したいのか?

松竹梅の【竹】を選んでしまう、日本人的感性なのか?

 

僕の感覚だと、

そもそも、販売価格がいくら安くても、自分に合わない物であれば、それには価値が無く、例え1円で売られていても買わない。

だから、安い物が欲しい…という感覚は、僕には無いな。

全く同じ物を、安く買えるのならそちらの方が良いとは思うけど。。。

払う金額の話ではなく、その物に、その値段なりの価値があるかどうか?だよね。

 

 

で、シャンプー。

シャンプーの中身の価格は、ほぼ洗浄成分の価格と言って良い。

何とかエキスとか色々入っているのも、多少のコストに影響するけど、シャンプーの内容成分としては、さほどでもない。

メチャメチャダメージ修復効果のある、本当に良いシャンプーに入っている物の中には、少し入っているだけでかなり高くなってしまうモノもあるが…

TVのCM等に何億ものコストが掛かっていて、当然そのコストが販売価格に乗っている【市販のシャンプー】【売れてるノンシリコンシャンプー】が、

何故、安い価格で売れるのかを考えれば、実際の中身にどの程度のコストが掛けられているかは、普通に考えれば分かるだろう。

 

飽くまでも仮の話だけど…

¥1000の販売価格の内、

¥300が広告宣伝などの販促費、¥600が流通コストと販売店・製造メーカーの利益、容器代が¥70で中身の製造コスト¥30

だとしたら?これは安いですか?

 

¥1500のシャンプー

販促費が¥100、流通コストと販売店・製造メーカーの利益が¥900、容器代¥100で中身の製造コスト¥400

だとしたら?

 

洗浄力が恐ろしく強くて、製造原価が安い洗浄成分を、人体への刺激が少ない程度まで薄めて入っているシャンプー。

タンパク質やアミノ酸といった、そもそも高い原料から作られた刺激の少ない、洗浄力が穏やかな、 余り薄められない洗浄成分で作られたシャンプー。

 

高い・安いの違いって、こういう事です。

 

¥30の原材料で作られた物が、¥1000で売られています。

¥400の原材料で作られた物が、¥1500で売られています。

 

価格で比較するというのは、こういう事です。

分かりやすいのか?分かりにくいのか??

見る人の判断でしょうが。。。

 

(※当然、大量に作る方が、各々の部分にかかるコストは下がります。沢山売れている方の容器代や流通コストが少ないのは、そういった理由です。)

 

僕は、安いシャンプーなんて死んでも家族には使わせない…お風呂の洗剤を薄めて、頭とか身体洗ってるのとあんまり変わらないのに…

 

シャンプーなんかの類は、工業製品だから、まだこの程度の価格差です。

 

ここに、人の手作業が加わると、もっと差は広がります。

そこを、人件費と捉えるか、職人の技術料と捉えるかで、またいろいろあるんでしょうけどね。。。

 

 

ちょっと遠回りしましたけど…

自分の取り分=収入は上げたい

これは、多分ほとんどの人がそうだと思う。

そうじゃない仙人の様な人は、この際除外します。

なのに、人の取り分は少なくしろ!

という、何処か搾取的感覚って、どうなんでしょうかね。。。

 

物の価格を下げろ!安くしろ!!

っていうのは、そういうことです。

 

製造・創造に関わる人の労働に対する対価を下げろ!って言ってるのと、変わらなくないのかな…。

何かこういうのって、すごく不毛な感じがするんだけど。。。

 

僕は、価格勝負じゃなく、価値を生み出す側にいたいと思うし、

自分が本当に良いと思う物に価値を見いだし、正当な対価を払える自分でいたいな…と想っています。

 

少なくとも、物創りをしている人 美容師は、そういう感性でいて欲しいと想います。

 

と、また爆弾落としましたね。。。