ヘアカラー、ただ染まってれば良いの??

ここ最近、またヘアカラーの研究をやっています。

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分かりやすい色から、微妙な色味まで、表現したい色は沢山ある。

色味のちょっとした違いで、繋がる女性像も違ってくるわけで。。。

出来る限り、狙った通りの色を出せる様になりたいですよね。

秋のファッションに合うカラーのレシピを、スタッフと考えたりしながら。

思い通りの色が出ると、「おぉ〜〜っ!!」なんて言いながら、喜んだりして盛り上がります。

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でね。

ヘアカラーが当たり前になって久しいですが、ヘアカラー自体の知識・技術レベルを含めて、どうなんでしょうね。

上に書いた様な色出しを地道にやって、出したい色を出せる様に研究する所は、基本中の基本。

 

その次は、どの状態からでも、狙ったヘアカラーを表現出来る様になること。

いまは、既に染まっている状態からのスタートだから、今までの色【染料】が残っている。

まぁ、何でも一回ブリーチで抜いてから染めてしまえば、思い通りの色にはなるけどね…。

ダメだね、コレは。。。

 

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髪の毛という、既に色が存在しているところに、更に色を付けて、思い通りのヘアカラーをして、なりたい女性像に近づけていく。。。

 

ペンキで壁なんかを塗装する時は、予め下地を塗ってから、希望する色を塗ったりするんだけど、

実はヘアカラーでも同じようなことがあってね。

ベースを揃えるって言う意味で。

ただ、引くはダメージに直結するから、ある色を足して今の色を見えなくしたり、引く量を最低限に抑えたり、いろいろ計算があるんだよね。

 

だから、次回染める時には、出来るだけ邪魔な色が無い方が、ダメージを少なく出来る。

美容師的には、残留ティント(色素)という言葉を使いますが、常にこの残留ティントを計算しながら、色のレシピを決めているわけです。

色っていうのは、足せば足す程暗くなり、重なる程、濁っていく。

だから、最小限の足す量と、髪に与える負担ギリギリの引く量を考える。

 

髪のダメージは、元には戻せないから、一回一回の施術の積み重ねが、今のダメージ。

切るまで、ずっと残ります。

 

なので、

たった一度の自宅染めが、この日々頑張っている僕達の努力を、一撃で無駄にしてしまうんですね。。。

何故なら、、、カラー剤のアルカリ量が全く違うからです。

黒髪を染める為に作ってあるから、一度染めた所には使ってはいけない!なので…泡のタイプなんかは最悪です。。。

そんなわけですので、本当に自宅で簡単に染めるのだけは、止めていただきたい。。。

どうしても、染めなきゃ行けない方は、言って下さい。

使うべきカラー剤から、塗り方まできっちりレクチャーしますので!

 

ちょっと話が逸れたけど、、、

僕の中での目下の課題は、如何に手数を減らして、ダメージを減らし、尚且つイメージ通りの色を出すか??という事です。

その方が、お客様の身体の負担も(時間)、金銭的な負担も(回数)減らせるし、先々のデザインの幅も狭くならなくて済むしね。

 

上手い人がやった方が、安く済むっていうのも変な話なんだけど…結構そうなってたりするよね。。。

 

もっとね、いろいろやれるハズなんですよ。

技術もデザインもアイデアです。

 

いつも、小さな事に気付ける自分でいたいです。。。