switchでは、
ここ最近、勉強会に講習会形式を取り入れています。
昨夜は、皆でデジタルパーマによる、毛髪に対しての熱の影響を検証してみました。
かなり一般的になったデジタルパーマ。
出始めの頃の、メチャ傷むっていうイメージも、ようやく薄れてきて、
アラフォー世代の人はまだ嫌がる人がいますけど…
提案出来るデザインの幅を、大きく拡げてくれる頼もしいツールになりましたね。
そんなデジタルパーマ=通称デジパーですが、
メーカー推奨の決まったやり方だけでは、
様々な髪質やコンディションのお客様のヘアには、対応出来なくなってます。
デジタルパーマは、ロッドの発熱からくる熱の力を借りて、
通常のパーマでは再現出来ない大きなカールを出したり、
毛髪の水素結合の性質を利用して、乾いた時に最もカールやリッジが出るという、通常のコールドパーマとは違う性格の施術になります。
一般の方は、あぁ…頑張ってるんだね!位でこの辺りで止めていただいて結構です(笑)
ここからは、美容師さん向けになるので…。
さて、
通常のパーマにプラス熱を使う。
熱を使うという事は、
熱に弱いタンパク質や脂質(CMC)で出来上がっている髪の毛に、
熱がどのような影響があるのか?
を整理していく必要があります。
とうことで、昨夜の検証は、
ロッドを巻く際に髪を濡らす物を替えると、どの程度の差が出るのか?
水で濡らす?
エルカラクトンやペリセアなど毛髪保護成分といわれる物を付けると?
ポリグルタミン酸などの保湿成分を使ったら?
脂質やオイルを一緒に組み合わせると??
また、ロッドを包むカバーの使い方で、乾き方や熱の伝わり方が違うんじゃない??
ロッドを加温する温度の設定は、どう使い分けようか?
など、
加温に関わる所の検証を、結構時間をかけてやってみました。
ある意味、予想通りの結果でしたが、
例えば、経時で髪の乾き具合を見ていくと、
5分だと乾いていないけど、6分だと毛先は乾いている。とか、
90度だと5分で水分が無くなる。だとか、
ロッドに巻き付ける髪の量で、熱の伝わり方も全く違うとか、
いろんな条件によって、全く結果は変わってきます。
一見小さい様に見えるこんな差が、お客様が家に帰って扱いやすいかどうかに、格段の差を付けるのです。
薬剤のアルカリコントロールと、熱のコントロール。
上手く使えば、本当にデザインの幅が拡がりますね。
デジ独特の質感とカール感は、やはりデジでしか出来ない。
最近はカールっぽいデザインから、
ほつれたウェーブに変わってきてるから、
お客様の気分に合わせて、
コールドパーマと上手く使い分けをしたい所。
よく、デジパーや縮毛矯正の後は、パーマがかからなくなる…
なんて、時代錯誤な事を言っている人達が沢山居られますが…。
もう、そんなのとっくに終わってます。
もしも、まだそのような施術しかサロンで出来ていなかったら、
相当ヤバいです。。。
そういう施術をしているサロンがまだまだ沢山有るって事に、相当憤りを感じていますが…
熱を使うかどうかは、髪質とデザインです。
これは、お客様が決めるメニューではありません。
僕達が提案したいデザインによって、使い分けられるべきです。
だから当然、次回は通常のコールドパーマになる事もあります。
ついでに言っておくと、縮毛矯正の上からスパーラルパーマ。かかりますよ…。
それは、お客様が決める事ではなく、僕達が正しく判断をすることが大切です。
自己満の拘りは要らない。
だけど、お客様の幸せに繋がるのなら、
いくらでも努力して、小さな違いにこだわるべきでは?
ほんの小さな事の積み重ねの先に、大きな分かれ道が待っている。
お客様の髪を傷めているのは誰ですか?
デザインし続けられる髪を、きちんとキープしてあげることも、
大切な美容師の仕事です。
カッコ良いこと言ってても、
自分の技術のせいで、次の施術が出来ないんじゃ、
それこそ格好悪いよ。
髪は女性の命です。
安売りとは一線を画す…
しっかりと一生涯お付き合いが出来る様に、
switchのスタッフは、これからもしっかりと勉強していきます。
P.S.
明日、アリミノさんでもっとデジパーを楽しくするセミナーやります!
オシャレなデザイン創りますよ〜☆彡